弦楽器で難しいのが、「音程を取ること」。他の楽器よりも、苦労する人が多いかと思います。
レッスンでは、3段階を追って、徐々にいい音程が取れるように、自分で確認して直せるようにレッスンしていいきます。
1、初心者~テープを貼って練習
たいていの方は、よほどいい耳と感覚を持っていないかぎり、最初からいい音程を取るのは難しいものです。
形ができてくるまで、テープを貼って目印にします。
バイオリンは1ミリでも場所がずれると、音もずれてしまい、神経を使います。
ただ、慣れてくると、いつも見ていなくても取れるようになってきます。
2、初級者~慣れて手の形が決まってきたら、テープを外す
個人差ありますが、2~3年すると、テープを少しずつ減らしていきます。
いきなり全部取ると、まだまだ音程が外れやすいので、相談しながら1本ずつ減らしています。
ここで、隣の開放弦と合わせて、ハーモニーで聴く練習をしていきます。
最初は2本の弦をいい響きで弾くのも難しい方がいますが、3,4か月すると7,8割方はまるようになります。
2音が合うと、楽器が良く響き、ブーンという共鳴音が聞こえることも多いです。
音程だけを聞いているわけはなく、楽器の響き方を頼りにしていて、耳の訓練にもなっています。
いつも単旋律を弾くわけではないバイオリン。重音を弾いたり聴いたりする練習にもなります。
3、チューナーを補助に使って
音によっては、不協和音になったり、分かりづらい重音になることもあります。
ピアノを持っているなら、ピアノで弾いて感じをつかむ、なければ、チューナーを頼りにしても最初のうちは良しとします。
根気のいる練習にはなりますが、ほぼ全員、分かるようになってきます。
これを曲の練習でも応用して使い、譜読みの際にやってしまうと、綺麗にとれる確率が増えます。
以音程の取り方を簡単に説明しましたが、大事なのは、先生に教えてもらわなくても、自分で合わせたり直せたりする力がつくことだと思います。
人と合わせたとき、ピアノと弾いた時に、ずれていたら直せることも大事です。
気長に長い目で取り組んでみてくださいね!