同じやり方だけで練習しない




ずっと弾いているのに

あまり変わらない、



ということが

誰にでも経験あると思います。



なぜでしょうか?



才能がないから?

頭がよくないから?

不器用だから?



もしかしたら

それも何割かあるかも

しれませんが、



そこで思考を止めたら

そこまでですね。




では

今の自分の能力、時間、

労力で先に進めるには

何が足りていないのだろう?

何かできることはないかな?




ここまで頭を働かせてみると、

現状突破の糸口が

見えてくることはあります。




というか、

そうしないとどうにもなりません。




昨日のレッスンでは、

弾いているとき、

次の音しか頭に浮かんでこない、

という生徒さんが

いらっしゃいました。




音程を取るので

精いっぱいで余裕がないのも

ありますが、




そういう風になる練習を

普段している、

ということになります。




私もピアノを弾いていると

よくわかりますが、




その時鳴らす音を見るので

頭が精いっぱいになるときが

よくあります。




バイオリンのように

単音ではないので、

一度にいくつもの音を見て

イメージして

指がそこにいかないと

弾けません。




でも、

何回も弾いて記憶されてくると

そんなに大変では

なくなってきます。




でも、余裕はありません。




そこで、

弾いている場所の

次の音ではなく、




次のフレーズや小節を

まとめて見て、

今弾いている場所は

記憶の中で弾きながら、




次のセクションの情報を

頭にどんどん入れながら

弾いていくということを

意識してしています。




そうすると、

先に何がくるのか

一足先に頭に入ってくるので、

イメージがしやすくなり、




流れて弾けるように

なっていきます。




これはこれで

練習が必要ですが、




暗譜も自然にしやすく

なります。




これは1つの例ですが、

1つののやり方だけで

練習しても




そのことは慣れるけど

それ以外のことは、

なかなかできるようになりません。




速い音列がうまく弾けないなら、



音が分かっていない

指の動かし方がよくない

フォームがよくない

弓が速く動いていない

左右が合わない

音程がずれている

指使いがよくない




など複数原因があることが

ほとんどですが、




改善策としては、

ひたすら何回も

弾くのではなくて、




指の形を整える


最小限の運動だけで弾けるように

無駄な動きを省く


小さなグループに

分けて練習してつなげていき、

だんだん大きなグループでも

弾けるようにしていく


右手の運弓の練習


リズム練習



など

いくつもの練習内容が

挙げられます。




やれるだけのことを

やっていって、



やっと整ってきたかなーと

いう感じです。



難しいところは

毎日やっても余裕はありません。




もし何かうまくいかないことが

あれば、




自分がやっていること、

なっている状態を観察して

あれやこれや考えて、



どんな練習をしたらよくなるのか

試すしかありません。




この

あれやこれや考えて、



というのが生徒さんを見ていると

圧倒的に足りないなーと

思います。



これで出てきたアイデアは

自分の財産です。



他のところでも

応用が効きます。



今1番何をしたら

よいのかな?



を思う時間を

弾く前にとって、




必要だと思うことだけを

やっていくという

ある程度計画性をもって

練習すると




なんとなく弾いて終わり、

ひたすら何回も弾く

ということをした時と

結果が違ってきます。




自分の練習を

自分で構築できてきます。




明日の自分に大事なことを

残そうという気持ちで、




その一回を無駄にしない

練習をしていけると

自然にできる率は

上がります。



レッスンでは

ヒントをお伝えしているので、



忘れない工夫をして頂けると

有り難いです。




私はメモ魔なので、

ちょこちょこと

先生の言っていたことを

ワードだけでも書いていました。




そうすると、

次に楽譜を見たときに

あー、そうだったと

まずは思い出せます。




思い出せれば、

それについて

どうしたらいいかなと

先に進めますが、




思い出せもしなければ

そのまま。




人それぞれやり方はあると

思いますが、

学び方がとても

大事だなと思っています。