基礎練習はなぜ大切か?





なぜ基礎練習が大事か

知っていますか?



音階やら弓の練習やら

面倒くさいし

やらなくてもいいじゃないと

思う方もいらっしゃるでしょう。



それでも

弾けないわけでは

ないと思います。



どれくらいやるか、

やった方がいいのかは、



どれだけ

弾いている曲や

弾きたい曲の完成度を

上げたいかという

その人の理想の高さに

よります。



音がだいたい弾けて、

雰囲気が分かればよい

というくらいの人は、



もしかしたら曲だけ

練習すればだいたい

間に合うかもしれません。



でも

できる限り

プロが弾いているレベルに

近づきたいと思っていたら。



その曲を表現豊かに、

適切なテクニックで

弾けるだけの

演奏力が備わっていないと

難しいですね。



そのために

日々ベースを維持、

アップするために、



私は1時間弱かけて

あらゆる基礎練習を

しています。




しないと、

今弾いているような

超絶技巧的なものが

出てくる曲は、

とても指が回らず

弾けません。



弓の色々な練習、

左指の各ポジションの音程や

様々な音階。



一通り触っておいて、

やっと曲を弾ける

状態になります。



それでも

弾けないところは

多々出てくるので、



それはそれで

色々な練習を何日もかけて

していきます。




スポーツも同じですね。

試合ばかりやっている選手は

いません。



日々、

走り込みや素振り、

ドリブルや長距離泳ぐ、



など、

どのスポーツでも

日々基礎力アップの

練習ばかりです。




肉体と脳が

体を動かしている以上、



体が思うように動いて

くれなければ

弾けません。



少しでも楽に、

高い精度で動けるように、



そして

忘れないために、



間をあけないで

練習できるのが理想です。




間があく場合は、

せめて頭の中を整理して

おいて、



自分の課題や

練習した方がいいことを

把握しておくことを

お勧めします。




次楽譜を開いたときに、

すぐに思い出せて

必要な練習に入れます。



ところで、

毎日基礎練習していて

飽きませんか?

と聞かれたことが

あります。




飽きないように

工夫をしています、



と答えています。




マンネリ化しないように、

同じ練習番号のなかでも

違う箇所を適当に

ピックアップしているので、

いつも新鮮に練習できます。




そういう工夫力や、

どうしたらよいか考える力も

練習に必要になりますし、




それができるように

なるほど

上達や記憶のされ方は

速く、深いと思います。




今ある体と脳を

どれだけよく使えるように

なるか。



そして

なにより、



運動力だけでなく

人間力も高めること。




この両輪が

演奏には、というか

人生生きていくには

大切だなーと

思っています。




人間は動く機械ではなく、

思考や情緒をもつ

生き物だからです。




自分の感性や心で

体を使っていくこと。

体を使って表現して

いけること。




そのための

基礎練習です。




バイオリンで学ぶことは

人生の色々な場面で

役立ちます。



考え方、視点の広さ、

融通力、応用力、

集中力、克服力。




楽していると

身につかないものばかり。




ぜひ、

あれこれ試行錯誤しながら、

自分を高めることを

していって下さい。




死んでから持って

いけるものも、



物や肩書、お金ではなく、

自分自身に

蓄えたものだけです(^_-)