体という道具を使って精神性を表現する





新しい曲を練習していくと、

あるところまでくれば

音もリズムも整ってきて、




ほぼ楽譜に書いてあることは

弾けるようになってきます。




ここで満足すると、

だいたい弾けた、

というところで

終わってしまいます。




では、

この先なにをすれば

よいのでしょう?




ここからが、

本当の音楽作りです。




本当に表現したい感じを

考えたり試したり、

イメージしたりしながら




今まで弾いていた状態に

音楽性、精神性を

重ねていきます。




もちろん、

ある程度は譜読みしながら

やってはいますが、




本気で

より良い音楽になるよう

イメージしたり

感じたりしていくと、





まだまだ足りていないことが

分かってきます。




音楽の三要素である

音程、リズム、ハーモニーも

整えつつ、




「本当に表現したいもの」




を意識の中にふくらませて

演奏に入れていくような

感じです。




なかなか慣れないと、

頭が把握しきれずに、




あれ?何の音だっけ?とか、

リズムが揺らいだりとか、




ピアノを弾いていると

私はよくなりますが、




それでもめげずに

やっていくと、




完全に表現できることは

ないですが、




かなり近いものに

なっていけます。




イメージするとおりに

体を動かすだけでも

大変なものですが、




音楽のような芸術は、

精神性や想像力も

とても大事だと思っています。




やりたいことを

やれるための



表現したいことを

表現できるための




様々な練習。




練習という領域を超えて

表現そのものに

自分がなれるまで練習できたら、



至福の世界が待っています。




一部でも、少しでも、

そんな体験を

増やしてもらえたら

嬉しいです。




自分の体という道具を使って

表現できる技術や精神性を磨き、




物質界を超えた世界を

味わっていけると

素敵ですね。