盃が満ちるまでやっていく





子供のころ、

鉄棒を一生懸命やっていた

時期がありました。



逆上がりは幼稚園で

できるようになりましたが、



空中逆上がりは

小学6年生のころに

憧れて猛練習。



馬鹿みたいに

何百回もトライしては

落っこちていました。



ところがあるとき、

偶然一回、

ぐるっと回ったんです。



自分でも何でできたのか

わかりません。



勢いがたまたま

良かっただけかも

しれません。



ですが、

その一回をきっかけに

できる感覚になったのか、



成功率がぐんと上がり、

すぐに100%できるように

なりました。



落っこちながらも

何回も回ろうとしているうちに



回る能力が記憶されていき、

回り慣れてきたのだろうと

思います。



自己流なので

やり方が良かったかは

さておき、



回数をこなすということは

脳にその情報を

入力し続けることに

なります。



脳が学習してくれた結果、

あるところまでくると

精度が上がり、



成功する度合いが

増します。



それが、

よいイメージとやり方であれば、

もっと早く習得できますね。



よいイメージを創るのも

練習していく中で

経験からできるようになるもの。



面倒くさがらず、

じっくり考え考え、

あれこれ試して、



その中で

こういうときはこうすればよい

という



自分のマニュアルのようなものが

できていきます。



アイデアをどれだけ出せて

どれだけやってみれるか。



化学や物理の実験のようですが、

スポーツや演奏にも

通じていく考え方だと

思います。